途中で手や指を離してしまったら

驚いて離した。誰かが先に離した。手が滑った。

こっくりさんでは「途中で手を離してはいけない」と強く言われるので、 離した瞬間の不安が大きくなります。

こっくりさんで手を離すとどうなるのか、先に結論を書きます。

離しても、何かが起きるという確認された根拠は無い。
  「離してはいけない」は伝承であって、そう言われているというだけになる

なぜ強く言われるのか

伝承としての理由は「相手が帰らなくなるから」と説明されます。

ただし、実用的な理由でも説明がつきます。

離すと、その場の全員が驚く
  → 場の緊張が一気に上がる
  → 「まずいことをした」という空気が生まれる
  → その空気が、そのまま不安として残る

離したこと自体より、離したあとの空気のほうが問題になります。


何が起きているのか

不覚筋動の説明から見ると、こうなります。

硬貨を動かしていたのは … 参加者の指
指を離すと       … 動かす力が無くなる。硬貨は止まる

それだけです。

「途中で切れた」という状態は、 物理的には「複数人の力の合成が終わった」というだけの意味になります。


どう区切りをつけるか

やり直せます。

① 一度、全員で深呼吸する
  → 驚いた直後は指が固くなっている

② 硬貨を鳥居に戻す(手で戻してよい)

③ もう一度「お帰りください」と唱えて、全員で同時に離す

④ 紙を破って捨て、硬貨は使ってしまう

②は手で戻してよいです。 これで「終わらせた」という区切りがつきます。

やり直すのが無理なら、③④だけでもよいです。 大事なのは「終わった」と全員が同意することです。


「離したのは自分だけ」というとき

ここがいちばん残りやすいです。

・自分が離したせいで場が壊れた
・自分のせいで何か起きるのでは

責任は生じません。

離したのは驚いたからで、驚いたのは硬貨が動いたからです。 そして硬貨を動かしていたのは、その場の全員の指でした。

一人の責任にならない構造になっています(→ 誰かが動かしているのか)。


責める空気が出たら

「お前が離したから」と言われることがあります。

これは遊びの範囲を超えている
  → 責められた側に不安が集中する
  → この状態が続くと、体調に影響することがある
   (→ 集団パニックはなぜ起きるのか)

その場で終わらせるのがいちばんいいです。 続けるほど、責める空気は強くなります。


そのあと不安が残るなら

離したことが頭から離れないことがあります。

書いておきたいことが2つあります。

① 「正しく終わらせないと何かが起きる」という確立された作法は無い
   地域や時代で言われていることがまったく違う

② 不安が続くこと自体は体調に影響しうる。
   これは霊的な問題ではなく、誰にでも起きること

未成年なら、先に身近な大人に話すほうが早いし確実だと思います。


まとめ

  • 離しても何かが起きるという確認された根拠はありません
  • 「離してはいけない」は伝承です。離したあとの空気のほうが問題になります
  • 物理的には動かす力が無くなって硬貨が止まる、というだけです
  • **やり直せます。**手で鳥居に戻して、もう一度終わらせればよいです
  • **一人の責任にはなりません。**硬貨を動かしていたのは全員の指でした
  • 責める空気が出たらその場で終わらせます

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