こっくりさんは何人でやるものとされているか
2〜3人とされることが多いです。
ただし人数の決まりには、伝承としての決まりと、 現象の起きやすさという2つの側面があります。後者のほうが説明しやすいです。
伝わっている人数
・2人以上(一人でやってはいけない、とされることが多い)
・3人がもっとも一般的
・多すぎると硬貨に指が乗らない
**上限は物理的に決まります。**10円玉に乗る指はせいぜい3〜4本です (→ なぜ10円玉なのか)。
人数が現象の起きやすさに直結する
不覚筋動の説明から考えると、人数の効果がはっきりします。
① 力が合成される
一人分の微細な力 … 硬貨が動かないことがある
複数人分 … 合成されて硬貨が滑る
② 責任の所在が分からなくなる
これがいちばん効きます。
一人 … 「自分が動かしているのでは」という疑いが残る
複数人 … 「自分ではない、他の誰かだろう」と全員が思う
→ 誰も自分を疑わないので、現象が確定する
③ 期待が揃う
「次はこの文字だろう」という予期が全員に共有されると、
力の向きも揃って、動きが明確になる
人数が増えるほど①②③が強く働きます。 「複数人でやるもの」とされてきたのには、この裏付けがあります。
「一人でやってはいけない」とされる理由
伝承では危険だからと説明されることが多いです。
ただし、上の説明からは別の見方もできます。
一人でやると … そもそも現象が起きにくい
→ 起きても「自分が動かした」と気づきやすい
→ 遊びとして成立しない
**「危ないからやらない」より前に、「やっても何も起きにくい」**という面があります。
詳しくは一人でやってはいけないとされる理由にまとめてあります。
二人でやる場合
2人でも成立します。
・指が2本なので、力の合成は3人より弱い
・「相手が動かしたのでは」という疑いが直接向かう
→ 3人以上より、疑いが強く残りやすい
人数が少ないほど、疑いの向け先が絞られます。 これが場の緊張を上げることがあります(→ 誰かが動かしているのか)。
多すぎるとどうなるか
・硬貨に指が乗らない(物理的な上限)
・見ているだけの人が増える
→ 見ている側は「動いた」ことだけを受け取るので、
現象への確信が強くなりやすい
見学者がいると、その場の空気が変わります。 「動いた」という報告が外へ広がる速さも上がります。
これが集団での広がり方に関わってきます(→ 集団パニック)。
まとめ
- 2〜3人とされることが多いです。上限は10円玉に乗る指の数で決まります
- 人数が効く理由は3つ。力の合成/責任の所在が消える/期待が揃う
- とくに責任の所在が分からなくなることが、現象の確信を作っています
- 「一人でやってはいけない」には、そもそも起きにくいという面もあります
- 2人だと疑いの向け先が絞られるので、場が緊張しやすいです
- 見学者がいると空気が変わります。報告が外へ広がる速さも上がります