硬貨が戻らない・「帰ってくれない」と感じるとき
先に書いておくと、これは珍しいことではありません。
「お帰りください」と何度唱えても、硬貨が鳥居に戻りません。 動き続けたり、途中で止まってしまったりします。
異常ではありませんし、失敗でもありません。
なぜ戻らないのか
硬貨を動かしているのは参加者の自覚のない指の力です。
つまり「終わりたい」という気持ちが揃わないと、動きも揃いません。
・誰かがまだ続けたいと思っている
・誰かが不安で、指に力が入っている
・「戻らなかったらどうしよう」という緊張が、そのまま指を固くしている
・全員が疲れていて、そもそも動きが鈍い
3つ目が起きやすいところです。
戻ってほしいと強く思うほど指に力が入り、 力が入るほど硬貨は動かなくなります。 これは意志の問題ではなく、体の反応です。
区切りをつける方法
手順としては、次の順で試すのが伝わっている形です。
① もう一度ゆっくり「お帰りください」と唱える
→ 焦って早口にならない。全員の呼吸が合わないと動きも合わない
② 指の力を意識して抜く
→ 「軽く乗せているだけ」の状態に戻す
③ それでも戻らなければ、全員で同時に指を離す
③をやってかまいません。
伝承では「戻さずに離してはいけない」と言われることが多いのですが、 そう言われているだけで、根拠が確認できるものではありません。
それより、いつまでも終われずに緊張が続くほうが実害が大きくなります。
離したあとの始末
伝わっている形は、こうなります。
・紙を破って捨てる
・硬貨はその日のうちに使ってしまう
地域差が大きいものです(→ 紙と硬貨の始末)。
どれが正しいという決まりは無いので、 自分が納得できる形で区切りをつければよいと思います。
「帰っていない」という感覚が残るとき
手順を踏んでも、この感覚だけが残ることがあります。
書いておきたいことが3つあります。
① 「正しく終わらせないと何かが起きる」という確立された作法は無い
地域や時代で言われていることがまったく違う(→ 別の呼び方と地域差)
② 不安が続くこと自体は、体調に影響することがある
これは霊的な問題ではなく、強い不安が続いたときに誰にでも起きること
(→ 集団パニックはなぜ起きるのか)
③ 眠れない・食事がとれない・体調が悪い状態が続いているなら、
お祓いより先に、休むことと相談することのほうが効く
一人で抱えないほうがいい
この感覚は、話すと軽くなることが多いものです。
一緒にやった人がいるなら、その人と話すのがいちばん早いでしょう。 同じ場にいた人は、同じ感覚を持っていることが多いからです。
未成年なら、先に身近な大人に話すほうが早いし確実だと思います。
このサイトは「霊のせいだから相談すべき」とは言いません。 起きていることには説明がつくと考えていますし、 それでも気持ちが晴れないことは別の話だ、というだけです。
まとめ
- **戻らないのは珍しくない。**異常でも失敗でもない
- 理由は**「終わりたい」という気持ちが揃っていないから**
- 戻ってほしいと強く思うほど指に力が入り、動かなくなる。体の反応であって意志の問題ではない
- 手順はゆっくり唱える → 力を抜く → それでも戻らなければ全員で離す
- 離してよい。「離してはいけない」は伝承であって根拠が確認できない
- 体調が悪い状態が続くなら、休むことと相談することが先