エンジェルさんとは

こっくりさんとほぼ同じ形式の遊びです。

・紙に文字盤を書く
・硬貨に指を乗せる
・呼び出して、質問して、送り返す

**違うのは呼ぶ相手だけです。**狐ではなく、天使(エンジェル)を呼びます。


こっくりさんとの対応

こっくりさんエンジェルさん
呼ぶ相手狐(狐狗狸)天使
文字盤五十音・数字・鳥居五十音・数字(鳥居の代わりに十字や星を書く形も)
動かすもの10円玉10円玉
仕組み不覚筋動不覚筋動

仕組みは完全に同じです(→ 原理)。


なぜ名前が置き換わったのか

確認できる根拠はありませんが、構造としては説明できます。

こっくりさんには「怖い」「危険」という認識が既についていた
  → 禁止されてきた歴史がある(→ なぜ学校で禁止されたのか)
  → 同じ形式でも、呼ぶ相手を変えれば印象が変わる

  狐  … 憑くもの・化かすもの
  天使 … 守るもの・善いもの

「怖くない版」として成立したと考えると、理解しやすくなります。

これは口伝えで広がるものの、典型的な変形です (→ 似た遊び一覧)。


記号の入れ替えで済んでいる

面白いのは、変わったのが記号だけという点です。

こっくりさん … 狐・鳥居・稲荷(日本の在来の記号)
エンジェルさん … 天使・十字・星(西洋由来の記号)

手順は変わっていません。

こっくりさん自体が、外来の仕組みに日本の記号を乗せたものでした。 エンジェルさんは、その記号をまた別のものに入れ替えたことになります。

テーブルターニング(西洋の仕組み)
  ↓ 日本の記号を乗せる
こっくりさん
  ↓ 西洋の記号に入れ替える
エンジェルさん

仕組みは一度も変わっていません。


「怖くない」わけではない

呼ぶ相手が天使でも、起きることは同じです。

・硬貨は同じように動く(不覚筋動)
・答えは参加者の予期を反映する
・終われないという不安も同じように起きる
・集団での体調不良も同じ条件で起きうる(→ 集団パニック)

「天使だから安全」という根拠はありません。

名前が変わっても、現象を起こしている仕組みは変わらないからです。


終わり方も同じ

・送り返す手順がある
・帰ったかどうかを確認する
・道具を始末する

終わらせ方で書いたことが、そのまま当てはまります。

終われなくなったときの対処も同じです (→ 帰ってくれないとき)。


他にも変形がある

呼ぶ相手を変えた形は、他にも伝わっています。

・特定の存在を指定しない形
・故人を呼ぶ形
・キャラクターの名前を使う形(このサイトでは扱わない)

最後のものは作品名にあたるので書きません(articles.md 方針⑦)。


まとめ

  • **こっくりさんとほぼ同じ形式。**違うのは呼ぶ相手だけ
  • 呼ぶのは天使。文字盤の記号も西洋由来のものに入れ替わる
  • 仕組みは完全に同じ(不覚筋動)
  • 「怖くない版」として成立したと考えられる(狐は憑くもの、天使は守るもの)
  • **変わったのは記号だけ。**手順も仕組みも変わっていない
  • **「天使だから安全」という根拠は無い。**起きることは同じ

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